勝手にふるえてろを観ました
こんにちは。
映画もちょこちょこ観ている私。
折角だから映画や本の感想もざっくり書いていいよなぁと思ったので早速。ネタバレはしないように極力頑張ります。
ということで、去年の年末に観た現在公開中の映画の感想でも。
松岡茉優が歌う!泣く!叫ぶ!映画『勝手にふるえてろ』予告映像
解説
芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。*1
注目は二人の女優と俳優
1人目は勿論、主演の松岡茉優のこと。
解説通り、この映画は松岡茉優の映画初主演作品。彼女は長編の主演は初めてだそう。私は松岡茉優を知ったのはあまちゃんのリーダー*2だった。あのサバサバとした演技は簡単には出来ないかなって印象。割と彼女はサバサバした役を演じる方がどちらかと言えば多いような気がする。
主人公のヨシカは色々と問題を抱えている。兎に角、妄想は激しいヲタクだし、病んでいる部分もあるけど淡々と仕事もこなしている。ONOFFが激しいのでこれは並大抵の女優でないと演じられない。彼女は中学時代のヨシカも演じててそのギャップがまたいいと思いますね。だから、ヨシカを演じる人はヲタクでもある人じゃなかったらまず無理だろうな。
原作にはない、オリジナルの演出部分があって私はそこが面白かったですね。それがあったことによって原作を読んでもちょっとわかりにくい所があったけど、そういうことだったのねってすんなり入ってきて良かった。
このヨシカを見事に演じきった松岡茉優は本当に凄い!
彼女の演技力はこの映画で高く評価されたかなと思いました。彼女にはちょっと癖のあるキャラクターをこれからも演じて欲しいな。一見、普通のキャラよりはこっちの方が光る。
二というヨシカの2人目の彼氏、といっても最初は彼氏じゃないんだよね(笑)。
私は本作品で彼のことは知ったのですが、彼は朝ドラのカーネーションがデビュー作でまれにも出ていたということなので元々実力はある方の俳優さんだったのね。メインは歌手なんだろうけど。カーネーションは見たことなくて、まれはちょっと私にはいまいちの作品だったので見なかったんですよね。
ここ最近はドラマには出てないっぽい。
【渡辺大知、中田クルミ 】大塚製薬。SOYJOY |「夫婦の朝」篇
最近だとSOYJOYのCMに出ているみたいで、自然な演技が出来る人なんだなぁって印象。2010年の日本アカデミー賞では新人俳優賞も受賞していました。
二というキャラはヨシカに一目惚れするヘタレの営業マン。見ていると「あ~、こういう男いるいる」って感じなんですよ。珍しいキャラでもないけど、渡辺大知が演じると憎めない、けど作りすぎてないみたいな絶妙な感じが私はいいなぁって思いました。
この人は主役級の人ではないけれど、脇役重要キャラとかで結構いい味出すんじゃないかな?
主題歌の『ベイビーユー』もいい曲だった!
原作と比べると・・・
原作は2010年に発売されているので古めの作品にはなるんですよね。
とても薄くて、早いと1日で読めちゃうのでオススメ。
私個人の意見としては原作より映画の方がいいと思う。
勿論、原作あっての映画なので原作が良くなければダメ。決して原作は微妙って訳ではないのだけど原作以上に良いの方が正しいかもしれない。映画観終わってから原作を読んだのですが、これは読んだだけで世界観はわかりづらいかなって思った。
あとは松岡茉優の役づくりが良かったからか原作より映画の方がヨシカは濃かった。
そして、脇役の人が面白い人ばかりだったからキャスティングのおかげもあるかも。
現実的だからこそ、特に若者観て
綺麗な純愛映画とか感動ものが多い日本映画。
たまには毒があるのはどうかな?
この映画、あまり宣伝されてない割には高評価。
比較するなら『8年越しの花嫁 実話の奇跡』
こっちは評価高めだけど、CMとかかなり宣伝しているから実力って感じではないなぁって印象。
若いカップルが観たらまた違う印象かも。私も本当は恋人と観たかったです。