莉雨ISM

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たいがいのことは 嘘の笑顔でできている

帯のこのフレーズが怖い!

with*1のオンラインで、『ギルティ~鳴かぬ螢が身を焦がす~』の試し読みが出来るというので読んでみました。そういや、Twitterでこの漫画の広告度々見かけるなぁとは思ってて、少し気になってたんですよね。

ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~(1) (BE LOVE KC)

ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~(1) (BE LOVE KC)

 
ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~(2) (BE LOVE KC)

ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~(2) (BE LOVE KC)

 

現在、漫画は2巻まで出ています。

キャッチコピーは『全員裏切り者の、ジェットコースター・ラブサスペンス』

帯には『愛と絶望のジェットコースター』と書いてあるので最初からドロドロ系というのがよくわかります。

1巻の表紙の女性がこの漫画の主人公で、男性の方は主人公の旦那。

さあ、これでお気づきでしょう?

追記はネタバレを書きますが、最初にこの漫画はその年代にはオススメだよと言っておく。

 

たいがいのことは 嘘の笑顔でできている

感想共々色々と語っていきますよ!

 

あらすじ

女性ファッション雑誌の編集部に勤める35歳主人公・爽は、広告代理店勤務の一真と結婚してはや10年。優しくて完璧な夫に何不自由はないのだが、1つだけ不満があった。それは2人の間に子供がいないこと。

子供がずっと欲しいと思っていた爽は夫に打ち上げることが出来ず悩んでいたが、それを押してくれたのは行きつけのバーで知り合った年下の友人・瑠衣だった。

夫に本音を打ち明けたことで更に歯車が狂い始める。

 

登場人物紹介

この漫画の主人公。

女性ファッション雑誌の編集部に勤めている。

一真と結婚して10年、子供が欲しい願望がありそれとなく夫にアプローチはしていたものの交わされ続け、35歳となってしまったので悩んでいる。

桜木町にあるバー・チートンは心の癒やしの場。

高校の時に父親に家を出て行かれ、母は精神疾患を患っている。家庭内が崩壊していたので暖かい家庭に憧れを抱いていて、一真と早くに結婚をした。

  • 瑠衣

爽の年下の友人。年齢は30歳。爽の行き付けのバーの店長・龍さんからの紹介で意気投合し、まるで本当の姉妹のように仲良くなる。

本人によると全く働かないニートの彼氏がいるとのこと。好きだから別れられないらしい。バーでは話を聞くことが多く、誰も彼女の素性を知らない。

その実態は爽の夫・一真のセフレ。瑠衣は爽の旦那が一真だということを知っていて、それを知りつつ半年も体の関係を続けている。

一真が爽と離婚をして欲しいとは思っていないらしいが真意が不明。

何度も手に入らない性格で、表裏が激しい。

広告代理店に勤める爽の夫。

何でも完璧にこなすが、爽の友人・若菜曰く『真顔で簡単に嘘をつきそうな人』

それもその筈、爽の友人・瑠衣とはセフレ関係。

瑠衣が元彼に捨てられている所に遭遇し、彼女が落とした携帯を届けた。その時に行きつけではないバーを選び、彼女がただの大人しい女ではないということを悟った為、彼女をホテルへ誘って体の関係を持つ。

爽のことも愛してはいるが、彼女が母親になってしまうことが嫌。

子供は欲しくないのでいつまでも妻が綺麗な女性でいるラブラブな夫婦でいたい。

  • 秋山

爽の忘れられない高校時代の元彼。

元々は別のクラスで最初は『お前』呼ばわりだった。

家庭環境に悩む爽にとって唯一の存在。

だが、精神本懐した母親を選んだ為別れることとなった。

現段階では父親を亡くし、実家の定食家からイタリアンレストランを経営している。

既婚者。 

 

他にも登場人物は出てきますが、主要人物になりうるのはこの4人。

 

全員が裏切り者ってどういうこと!?

この漫画の主人公・爽は、35歳の共働きの主婦。

バリバリと自分の好きな仕事をしているけど、子供が欲しいという願望が強いんですよね。

不思議なのがなんで10年も子供欲しいってことをはっきり言えなかったのか。

いつも交わすとはいえ、何故こんな長い間真剣に話し合わなかったのかとも疑問。

1話で過去に爽から一真に結婚がしたいってことを言って、一瞬驚いたけどそれを受け入れたって感じなんですよね。この時にちゃんと話し合わなかったのもまずいかと。

とはいえ、10年も連れ添っているし、今になって「ごめん、俺子供欲しくないんだ」っていうのは辛い。無神経すぎる。

そんな主人公に共感してしまうのですが、1巻の最後で人生を揺るがした元彼との再会で旦那とは違う女の顔が出るんですよ。

私はカズくんに嘘をついている。

私が結婚指輪をつけないのは、なくしたら困るからじゃない。

私がずっと綺麗にしているのは、カズくんのためでもお母さんみたいになりたくないからでもない。

秋山

いつかどこかで会うかもしれなかった人のため。*2

爽は無くしたら困るから、一真は仕事中につけていると邪魔だからという理由で外している時点でああ、2人とも嘘ついているんだなぁって察しはつきますよね。両親の話をちゃんとしてないってことは、もしかしたら結婚式には呼ばなかったのかな。爽の母は記憶を封印させて家族が幸せだった小さい頃で止まってるしね。

一真が好きってことには間違いないけど、だけど秋山が忘れられずにずるずる引きずってきたんだろうな。

 

瑠衣の秘密といえば裏の顔ですよね。

勿論、爽には一真とのセフレ関係について話してはいないし、時折ヤバい顔があるんですよね。恐らく、それは一真も知らないと思う。

 

一真「女の人ってさあ・・・みんな子供欲しいもんなのかね」

瑠衣「・・・・・・さあね。私、結婚願望無いし、子供嫌いだし」

一真「結婚したくない女なんかいるんだ」

瑠衣「あんたみたいな悪~い男を旦那にしちゃうかもしれないのに?

   まして、あんたみたいな男の子供産むなんて死んでもおことわり」

一真「言うねえ・・・」

瑠衣「・・・でも、もし私が死んだら、あんなただけは私についてきてね」

一真「・・・お前のそういうとこ嫌いじゃないよ」*3

瑠衣は別に一真が爽と離婚して欲しいとは願っていない。

けれど、最後は自分と一緒になりたいと思っている。

これって結構矛盾しているけど、独占力が相当強いと言うことだと思う。

だって、死ぬ時は一緒って最終的に一真は私の者ってことだもんね。

爽が瑠衣の卒アルを見た時に顔がマジックペンで消されてたんですよね。

瑠衣って整形しているのかな?

元彼に振られたのもこの独占欲が影響している?

もしかして、既婚者だった?

一真のLINEの登録で『講談商事 及川』っていうのも凄く気になる。

もしかしたら、あの元彼とのトラブル以前から実は一真のことを狙っていたのか!?

 

一真の秘密も瑠衣との関係のこと。

瑠衣が初めて一真に会った日、行きつけでないバーで会うことを選ぶのは慣れているみたいに言っているシーンがあるのですが、それが本当ならもしかしたら他にも一真って浮気したことあるんじゃないか?

一真は中身というより爽の外見が綺麗で気に入ってるみたいなので。

 

秋山は今の所わかんないんですよねー。

奥さんがどうしてお店に出て働いてなかったのかが謎くらいかな。

別にもうすぐ子供が出来るなんて言ってなかったしね。

 

家族をつくるということに向いていない

結局、私は爽は『家族』をつくるということに向いていないと思います。

大学時代、児童家庭福祉論という授業があったのですが母親が母子家庭で育って十分に教育が受けてないと、その子供も親となった時に貧困に陥る可能性が高いということを先生から習いました。爽は貧困かどうかはわからなかったけど、家族に人一倍強い思いを描いていた爽にも通じることで彼女は幸せな家庭で育ってないから、よほど相手が両親から愛情深く育ってない限り、描いているような家族はつくれないのではないかと思いました。

多分、一真と爽に子供がいても崩壊していると思おう。爽の両親とまではいかないかもしれないけど、一真が育児に協力しなくて爽がDVに走る説もあり得るなと。

ねえ 秋山

秋山の言う通り、私はあのころから誰も信じていなかった

自分の親ですら

いやなことは見ないふりして耳を塞いで

自分が傷つくことから逃げてたの

 

それでも

幸せになりたかったんだ*4

悲痛ですよね。

お母さんが「結婚したら片目を閉じなさい」と言ってたことに1巻でやっとわかったって感じだったけど、それでもまだこの人を信じていいと思っていたんだろうなと。

自分の夫が外でなにをしてても、

家の中でさえ幸せならいいと思ってるぐらいの方が、

結婚生活は上手くいくと思ってた

 

でも それは

その「外」が自分と絶対関わり合いがなければの話だ

この独白でもしかして、爽はちょっと薄々感じてた部分もあるんじゃないかと思った。

だけど、自分の幸せの方が優先だし、片目でしか見てないから汚いものを視界には入れないようにしてたのかなと。

これで爽が更に悲観して逃げ出さないかが不安だ。

 

波瀾万丈の展開!アラサーの女性はハマる

2巻で遂に一真と瑠衣が浮気していることを知って、爽はどん底に突き落とされます。

こうなったらとことん戦うって感じですね。

瑠衣がやっていることは許せないけど、自分で仕事を選んだのに子供作らないの旦那のせいにするというのだけはその通りだなぁと思う。

私、欲しいと思ったものは手に入れないと気が済まないんですよ

既婚者?

不倫?

それがなんですか?

私にとってはそんなんどーだっていいんですよ

私が欲しいんだから*5

瑠衣は病んでますよね。

本当の愛情を知らないってこういうことなんだろうなぁ。

 

「結婚なんて縛りがあるから、余計に外が楽しく思えてきちゃうんですよ」

 

これは結婚でなくても、やはりマンネリ化すると刺激を求めるからね。

爽さん、教えてくださいよ

心の浮気と体の浮気

どっちが罪なんですか?

爽の場合、まだ心の浮気と決めつけるレベルではないと思う。

私だったら断然体の浮気。

他の女と同じように抱かれているとか信じられない。

 

とまあ、こんな感じで急降下してて凄い展開になっているギルティ。

1巻読むと本当に続きが気になってしまいます。

withでも試し読み出来るの是非読んでみてください。

 


恋愛裁判/40mP feat. 初音ミク(Covered by コバソロ & 阪本奨悟)


【伊東歌詞太郎】恋愛裁判【歌ってみた】

 

まさにボカロの『恋愛裁判』があっているな。

 

*1:アラサー向けの女性向けファッション雑誌

*2:1巻収録Episode5の爽の独白より

*3:1巻収録Episode2より

*4:2巻収録Episode8より

*5:2巻収録Episode9より